はまりぶコラム⑫お買い得部屋の正体

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この安い部屋は何なの?

売主次第ですが、売り出し中の新築マンションの中にひと際安い部屋が含まれる場合があります。俗称は「パンダ部屋」ですが、私はお宝とかお買い得部屋とか言っています。これは何のために作られるかというと、ご想像の通り客寄せです!

たとえば、物件のほとんどの部屋が5,000万円台である場合、その価格で売り出すと中身を見ずに見送る購入者も現れます。ネット検索が充実している今では、お目当ての物件を探す場合、沿線や駅距離、間取り、専有面積などでフィルターを掛けるのが普通ですが、この時、検索条件を5,000万円未満に設定されたりすると、検索結果に表示されず、お客さんの目に留まらないという事態になります。

5,000万円台がその物件の適正価格なのであれば堂々とそれで売ればよいのですが、反響が少ないと完売まで時間がかかってしまうことも事実。そこで1部屋、故意に安い部屋を作り、人気エリアの新築物件が3,000万円台~という宣伝手法を使う売主がいます。これがお買い得部屋の正体です。

お買い得部屋ってヤバいの?

もしこの部屋だけ設備のグレードが下がるとか、他の部屋には付いているものがないというような差別を疑っているのでしたら、その心配はまったくありません。ただし、安い値段を正当化する理由が必要なので、たとえば線路や幹線道路に特に近くて騒音が大きいとか、高架橋のせいで陽射しが悪いとか、北や西向きなど嫌われやすい間取りだとか、ごみ置き場や隣地の廃墟みたいなボロ家が近いなどといった弱点は存在します。

考えてみれば当然ですね。何の弱点もない部屋がひと際安い値段で売られていたら、他の部屋はただ割高ということになり、適正価格が疑われてしまいます。

目当ての物件にお買い得部屋がないのですが…

お買い得部屋が設定されるかどうかは売主や物件の性質によります。そもそも、お買い得部屋を設定するかどうかは、売主にとっても判断が難しい問題なのです。

たとえば、平均価格が5,000万円で総戸数が200件の大規模マンションがあるとします。お買い得部屋の役目はもちろん客寄せですから、いきなり売ってしまうと目玉商品がなくなってしまいます。そのため、完売ギリギリまで売り出さずにキープするわけですが、この物件が順調に捌けて残り10部屋という状況になったらどうでしょう?

言い方は悪いですが、物件の中で相対的に人気があった190部屋は既に売れてしまったわけで、残る10部屋は不人気である場合が多くなります。すると、それまで配置や陽当たりなどの弱点が目立っていたお買い得部屋が、俄然コスパ抜群の有力物件に変貌します。

売主サイドからすれば、どうせ終盤には人気化するお買い得部屋を最後にして、それ以外を優先的に捌きたいのですが、ここまで煮詰まるとお買い得部屋以外の部屋がどうにも売れない! 結果、建物内モデルルームにしたり、家具をプレゼントしたりと色を付けて事実上の値引き作戦に移行する羽目になったりします。こういう苦労を考えれば、お買い得部屋などに頼らずとも完売できると踏んで商売に乗り出す売主も多いでしょう。

お買い得部屋ってどうやったら買えるの?

忍耐と強運が必要です! 一般には、完売ギリギリまで売り出されない部屋なので、気長に待つしかありません。もし賃貸物件に住んでいるとしたら、いつ売り出されるか分からん物を待ちながら家賃を払っていく必要がありますし、幼稚園や小学校への入園入学までに引っ越したいと思っていても間に合う保証もありません。

次に、こういう部屋は大抵の場合購入希望者が多いので抽選になります。この抽選に勝つ豪運が必要です。抽選まで延々と待ったのに買えなかった…という悲劇に耐えられない人は、こういうギャンブルには参加しない方が良いと思います(^^;

抽選に参加する事前の手続きとしては、少なくとも目当ての物件にエントリーを済ませ、モデルルームなどで営業マンと商談を済ませておく必要があります。すると、しかるべき時期に○月〇日に抽選会をやりますという案内が来て、決戦に臨むということになります(売主によっては必ずしも親切に連絡してくれるとは限らないので、お得に買いたいなら自分でも手順をご確認ください)。

お買い得部屋に住むのは恥ずかしいのかな?

そんなことありません。購入できた部屋がもしとても良い物だったら、単に強運の持ち主だったというだけです。それなりに民度の高い住民が揃っているようなら、好奇の目で見られることもないでしょう。だいたい、買ってしまえばみんなわが城が一番良いに決まっているのだし、ローン返すので忙しいですからね!

お買い得部屋があるマンションを教えて

すみませんがご自分でお探しください(><) 私はお買い得部屋だと認識していますが、冒頭に書いたような俗称で呼ばれることもあるので、このコラムの中でA物件のB部屋がどうだとか書くのは自粛します。ただし、個別の物件の記事ではご紹介している場合もありますので、ご興味があればサイト内を探してみてください。

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